ジャージの色について一考

ジャージの色について一考
 
先日、といってもトップリーグ・ファーストステージ第7節の花園での近鉄ライナーズ対コカコーラ・レッドスパークス戦のことですが、強い日差しの中、いつものようにバックスタンドで見ていたのですが、選手がフィールドに散らばった瞬間、多くのファンから(両チームのジャージが似ていて)「見づらいなぁ」という声が上がりました。
 
私もゲーム中ずっとそう思っていましたし、後でテレビ録画を見てもクローズアップ時はまだマシですが、引いた映像の時は、やはり見辛かったです。
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ラグビーを知っている人は布陣や選手の向いている方向で何とか分かりますが、ルールを知らない人はまったく「どっちがどっち?」という感じであったと思います。
 
コーラはビジター扱いでセカンドジャージ(黒に赤い線)なんでしょうが、これではコーラはファーストジャージ(赤に白い線)のほうが、近鉄と見分けが付き易かったと思います。確か過去の対戦はそうだったと思いますし、同じ赤に白が入ったドコモや神鋼は、近鉄がファーストジャージでも問題なく見分けが付きます。
 
ジャージメーカーの光沢の加減かも知れませんが、同じ黒でもリコーは黒に白い線で、過去の近鉄との試合で一度も見づらいと思ったことはありません。
 
東芝対キャノン
ところで、昨シーズンだったか、東芝とキャノンの試合でもテレビで非常に見づらかった覚えがあります。東芝がファーストジャージ(赤黒)+黒パンツ、キャノンがセカンドジャージ(黒赤)+黒パンツでした。パンツも両方とも黒でしたから余計に分かり辛い。かろうじて少しだけ黄色が入っているのが東芝でした。
 
こんな見づらかったのかと、その前年の試合の画像をインターネットで見てみると、その時はホーム扱いのキャノンがファーストジャージ(赤黒)+黒パンツ、東芝はセカンドジャージで昔の青赤+白パンツで、明らかにチームの見分けがつきました。
 
最近は赤を主体にするチームが多い上に、ファーストもセカンドも赤と黒を基調にしたり、パンツは黒というチームが多いように思います。
 
同じような赤と黒の組み合わせでは、先日の日本代表とグルジアテストマッチがありますが、これはナイターで日本代表の赤が映えて見えたのか、引いた映像でも見分けやすかったと思います。
 
とにかく、やはりファンサービスを考えるなら、レフリーや両軍の選手が見分けが付くというだけでなく、観衆や視聴者のことも考えて欲しいです。
 
■濃い色の増加と白・段柄の減少
最近はメインのカラーに黒や濃紺を入れるチームも多く、パンツも黒や濃紺が多くなっています。濃い色のほうが強く見えるという人もいます。
 
それともう一つの原因は横縞(段柄)が減ってきていることです。昔はサッカーは縦縞・ラグビーは横縞と決まっていた?のですが、いつの間にやら変なデザインになってきています。
 
大学は横縞ジャージ+白パンツがまだ主流で、例えば早慶戦は双方ジャージに黒が入り、パンツも双方白ですが、ご存知の通りジャージの横縞のもう一つの色が早大は赤・慶大は黄ですので、明らかに見分けが付きます。
 
余談ですが、NECトヨタの試合でも双方緑が基調ですが、以前に見た試合ではNECが横縞のひとつが白でしたので充分見分けが付きました。
 
■パンツだけでも
どうしても先日の近鉄対コーラような色合わせにするなら、パンツを白か水色など明るい色にして欲しいです。もしこの試合のコーラが白パンツならば黒ジャージでも結構近鉄との見分けが付きやすかったと思います。
 
近鉄2009年度以前は白パンツでしたので、別にコーラ戦でホームの近鉄白パンツにしてもファンにとっては違和感はなく、逆にオールドファンにとっては嬉しいと思います。
 
いずれにせよ、これだけ濃い色が主流になったのですから、セカンドジャージは淡い色にするなり、パンツも含めて工夫が必要かと思います。