2nd第1節:○12-8NEC

2nd第1節:○12-8NEC
 
昨日のトップリーグ・セカンドステージの開幕戦、花園ラグビー場での近鉄ライナーズNECグリーンロケッツ戦は悪天候の仲、息をつかせぬ接戦となりました。
雨だけでなく風も強く、特にバックスタンドで応援された皆様、お疲れ様でした。
 
今季ファーストステージでは不調だったNECでしたが、近鉄とは毎年接戦を繰り広げていますし、決して油断できないと思っていましたが、やはり昨日もなかなか楽な展開で試合をさせてもらえませんでした。
 
開始から17分に近鉄がPGで先行するまでは近鉄が攻め込み、今日は大丈夫かなと思いましたが、なかなかトライは取れず、とりあえずPGで先行しました。
 
しかしその後、NECが指導権を取り、前半終了まで攻め続けられましたが、近鉄デフェンスも硬く、3-0のままハーフタイム。後半は近鉄が風上になるので近鉄優勢となるかと思っていましたが、後半開始早々からNECペースが変わらずという展開でヒヤヒヤしました。
 
10分にはラインアウト、モールからニリ・ラトゥに飛び込まれ、初トライを献上、この日不調だった田村のおかげでコンバート成らず、3-5に。
 
しかし、その後もなかなか近鉄がトライできるチャンスが無く、「大丈夫かいな」と心配していた30分にNEC陣10m中央付近で近鉄がPKを得て、重光が距離のあるPGを決めてくれました。6-5と逆転です。この時の重光のPG成功が勝敗の行方を大きく左右した気がします。悪天候ながら重光の調子がよさそうで、逆転されても、「また敵陣でPKを貰えば逆転できる」と思いました。
 
事実、その2分後の32分にNECにPKを与えて簡単な位置から田村に決められ、6-8とされましたが、またすぐに非常に楽な位置で近鉄がPKを得て重光が確実に決めて9-8と再逆転。時間は35分で残り時間は5分。
 
更に37分にはダメ押しとも言うべき、アンドレ・テイラーのロングPGで12-8でNECを振り切りました。これは近鉄陣5mほど入った場所で更に少しメインスタンド側の位置からでしたので、「まあ時間稼ぎのためにもショット狙えばいいか」と思ってしまいましたが、ロングPGを決めたテイラー選手には失礼なことを思ってしまったと後悔しました。
 
感想としては、近鉄デフェンスは良かったものの、またラインブレイクでよいところはみせたものの、決定的な突破が出来ませんでした。NECのデフェンスも良かったとは思いますが、上位チームと戦ってゆくにはこのあたりの改善は必要かと思います。
 
それとサントリー戦でもそうでしたが「攻められている時間が長すぎる」と感じます。デフェンスは良く集散も早く集中力もあったのですが、あれだけ攻められておれば、いずれは崩されます。もうすこしキックでの地域挽回や、ブライドをサインプレーで突破を図るとか(今では古い戦術でしょうか?)できないものかと思ってしまいました。
 
ラインアウトやセットスクラムなどはミス無く良かったと思います。特にボールが滑るのにラインアウトのミスはゼロだったことは称えられるべきと思います。
 
NECはハンドリングミス、PGを狙うべきときにトライを狙ったりの作戦ミスなど、一言で言えば自滅とも言えると思います。プレースキッカーも不調だったことが敗因の一つでもあると思います。
 
いずれにせよセカンドステージの難敵の一つであるNECを倒したことは幸先の良いスタートです。
 
次はリコー戦ですが、この難敵とも花園でやれるのは幸運だと思います。昨日もNECは今季初めての花園で天候も悪くやり辛そうな印象を受けましたが、あの試合が秩父宮柏の葉あたりだったら結果も違っていたかもしれません。
 
更に、第3節はドコモ戦ですが、ドコモも昨日豊田織機相手に快勝して調子を上げてきているので油断できません。
 
下位グループといえど、油断せず確実に勝って行って欲しいです。