監督交代

監督交代
 
本日、近鉄ライナーズ公式ホームページで退部選手・退任スタッフ・新監督の発表がありました。
 
2015年度 退部選手】

HO 太田 春樹 在籍:2009-2015年度(7シーズン)

No.8 ピエール・スピース在籍:2015年度 (1シーズン)

CTB フランク・ウィンターステイン 在籍:2014-2015年度(2シーズン)

 
2015年度 退任スタッフ】
監 督 前田 隆介 在籍:2009-2015年度 (7シーズン)

FWコーチ 今田 圭太 在籍:2009-2015年度(7シーズン)

スクラムコーチ兼アナリスト 阿部 仁 在籍:2011-2015年度(5シーズン)

副 務 坂下 幸二 在籍:2005-2015年度 (11シーズン)
通 訳 坂口 宗実 在籍:2015年度 (1シーズン)
 
2016年度 新任監督】
坪井章 大阪体育大学/大阪桐蔭高校 1978/1/13 前職:近鉄ライナーズアシスタントコーチ
<経 歴>
〔コーチ歴〕 2015年度 近鉄ライナーズ(アシスタントコーチ)
〔選手歴〕 2000-2006年度 近鉄ライナーズ(2003年度 日本選抜)

 1996-1999年度 大阪体育大学

 1993-1995年度 大阪桐蔭高校

 
 
まず前田監督の退任ですが、正直、監督として5シーズンでしたので、そろそろかとは思っていました。しかし、今シーズンは久々にサントリーから勝星も奪い、パナソニックに善戦し、接戦もモノにした試合も多く、更に若手の成長や獲得した外人選手も活躍してくれ、来季に大きく希望が持てる戦積でしたので、もう1シーズンは監督で居てほしかったと思っていました。
 
前田氏は現役時代にミスター近鉄と言われ、主将としてその闘志あふれるプレーは我々近鉄ファンの心を打ちました。それゆえ指導スタッフにという声も多く、中竹監督時代の早稲田大学のコーチをしている時も早く帰ってきてほしいという気持ちで、ピーター・スローン監督時にコーチとして戻ってきたときには会社側も「次の監督」にする気だと喜んでおりました。同僚だった今田圭太氏も招聘して会社側の協力体制も万全だと思いました。会社側として指導者候補の「サラブレッド」として育ててきてからの監督就任でした。
 
監督して5年間で区切りということで本人が辞意を切り出したのか、会社側の意向での監督交代なのかは分かりませんが、純粋に「お疲れ様」と言いたいところです。
 
ただ純粋にファンの立場で厳しいことを言うと、5年間の成績は当初の5位以外は満足行くものではなく、ようやく今季「先が見えてきた」というところでした。
 
前田監督3年目の頃から、友人とも「次の監督は誰か」とよく話したのですが、前田監督のように「次の監督候補」という人が見当たりませんでした。会社側も前田氏の時のように「指導者の準備」をしているように見えませんでした。友人とは勝手に某現役選手の名前を友人と出していたのですが、まだ引退もしていませんしコーチ修行の期間も必要でしょうから無理だと思っていました。
 
そうなるとビッグネームの外人監督を招請したり、近鉄で長いマルビヒル氏に任せてみるなりして、そこでまたОBをコーチ修行させるしかないと思ったりしていました。
 
今回、次期監督に坪井章氏が発表されました。花園の地元英田中学校、大阪桐蔭高校の全国高校大会初出場時の主将で、強かった頃の大体大でも主将を務められました。近鉄でもFLで活躍されました。身体が大きく集散も早い良いバックローでした。
 
 
引退後も何度かチームスタッフで名前を見ましたが、いわゆる運営側のスタッフが多く、コーチとしては今季アシスタントコーチとして名を連ねていました。
 
正直なところは、もう少しコーチ修行してから監督就任して欲しかったかなと思います。
全くの勘ぐりですが、会社側ももう少し前田監督で行き坪井氏をコーチ修行させてから次期監督にと思っていたが前田氏の突然の辞意が固かったのかとも思ってしいます。
 
いずれにせよ、選手たちには気心知れていますし、高校・大学で主将を務めリーダーシップはあると思いますのでライナーズをグイグイ引っ張って行って欲しいです。
 
今回の発表では今田コーチも退団。これも残念ですが、前田監督の退任ということで仕方ないのかなと思います。ツイッターによると大学の教員になる予定だそうですが、いつの日か、また近鉄に力を貸して欲しいと思います。
 
強力PRだった阿部氏や坂下氏も退任とのことで残念です。社業専念されるのか、別の形でチームを支えるのか不明ですが、またスタッフとして名前が出て欲しいと思います。
 
さて、選手の退部ですが、正直驚いたのが太田春樹選手です。2012年の日本代表欧州遠征に選出され、テストマッチではリザーブのみで出場の機会は無く代表キャップはありませんが、同遠征でのバスク選抜戦で先発出場しました。翌年近鉄のキャプテンに就任しましたが、途中から出場機会が減り、今季もプレシーズンリーグのヤマハ戦で開始早々に負傷して交替してしまい、以後まったく名前を見なくなりました。まだ年齢的には出来るとは思いますが、その負傷の関係からか、今回退部発表されました。
 
ウィンターステイン選手も多分2年契約ですから契約満了、スピース選手も短期間限定の契約だったので仕方ありません。
 
意外だったのが退部選手がこの3人だけだったということです。しかも外人選手以外は大田選手1人でした。引退はして欲しくないのですが、そろそろ引退してもおかしくない選手の名前が今年も!出ておらず、安心する反面、平均年齢がまた上がるなあと心配する複雑な気持ちです。
 
結局は若手がベテランを蹴落としてレギュラーに入るようにならなければ、ベテランも安心して引退できないということでしょう。