生駒で東京三洋と記念試合

生駒で東京三洋と記念試合
 
先月4月11日(土)に「生駒北スポーツセンター」のオープニングイベントであるラグビークリニックに近鉄ライナーズ(近鉄ラグビー部)のベテラン天満太進・佐藤幹夫、新加入の吉井耕平・熊崎伸治朗の4選手が参加し、ライナーズの公式ホームページにも紹介されています。
 
「生駒北スポーツセンター」は最近、生駒市生駒市高山町の「サンヨースポーツセンター」(三洋電機生駒グラウンド、三洋総合グラウンド)を、併設する体育館などの設備を含め約2億300万円で購入し整備したものです。大阪の中河内北河内地区の人は「くろんど池の近所」といえば分かるかと思います。
 
さてこの記事を読んで思い出されるのが、1972年10月の「サンヨースポーツセンター」の開設当初、そのオープニングイベントで近鉄が招待され東京三洋(現パナソニック・ワイルドナイツ)と記念試合を行なったことです。
 
それまでに東京三洋とは全国大会で3度対戦し全部勝っていたのですが東京三洋もメキメキと強化して行った時代で、近鉄も当時は全国大会の優勝候補でしかも生駒といえば近鉄のお膝元でした。そういった関係から大阪の三洋電機近鉄を招待してくれたものと思います。
 
さて、試合は負傷上がりの坂田好弘をFBで起用するなど若干苦しい布陣ながら、前半から近鉄FWが優位に立ち、5分右隅ゴール前から吉野一仁のトライで先制。後半は三洋FWも奮起して近鉄の勢いも抑えられましたが23分原進と今里良三の突破でのラックからパント攻撃で栗原進がトライ。更に25分には原進の突進で加点して突き放しました。
 
三洋は何度も好機はありましたが近鉄デフェンスも固く、前半の1PGのみでノートライに終わりました。
 
当時、天然芝だったこのグラウンドも、今回生駒市の所有となり人口芝に張り替えられたそうです。時代の流れを感じます。
 
■三洋総合グラウンド開場記念試合
1972年10月21日
東京三洋 3-19 近鉄
(前半3-7、後半0-12)
三洋:前半0T0G1PG、後半0T0G0PG
近鉄:前半1T0G1PG、後半0T2G0PG
主審:森本圭氏(東京教育大出)
 
近鉄メンバー
①岩井信幸(布施工高、174cm、78kg、21歳)
②永村 実(花園高、170cm、75kg、25歳)
③黒坂敏夫(同大、171cm、79kg、25歳)
④小笠原博(弘前実高、184cm、92kg、29歳)
⑤吉野一仁(大経大、181cm、91kg、23歳)
下司光男(志摩高、181cm、75kg、20歳)
⑦原  進(東洋大179cm、86kg、25歳)
⑧山野 章(茨木工高、174cm、74kg、25歳)
⑨今里良三(中央大、164cm、62kg、25歳)
⑩上村和弘(天理高、172cm、65kg、20歳)
⑪小林 繁(志摩高、174cm、65kg、20歳)
⑫宇治 隆(枚方高、174cm、72kg、20歳)
⑬栗原 進(東洋大170cm、69kg、24歳)
⑭浜野武史(関学大169cm、70kg、25歳)
⑮坂田好弘(同大、169cm、73kg、29歳)
監督:大久保吉則(法大、31歳)
 
東京三洋メンバー
①飯降幸雄(同大、176cm、77kg、26歳)
②天尾健治(新潟工高、170cm、71kg、23歳)
③熊木正善(大東文化高、172cm、82kg、24歳)
④須田与人(渋川工高、177cm、73kg、25歳)
⑤作道利員(新田高、179cm、78kg、23歳)
⑥加藤 猛(早大164cm、64kg、28歳)
⑦藤原広一(同大、172cm、73kg、24歳)
⑧小野和夫(中央大、178cm、78kg、24歳)
竹島 佑(早大171cm、66kg、29歳)
⑩鈴木輝義(中央大、168cm、72kg)
⑪佐藤研之(日大、171cm、68kg、25歳)
⑫桜井保夫(熊谷工高、170cm、70kg、23歳)
⑬鏡 保幸(大東文化大、170cm、70kg、22歳)
⑭中山茂樹(松本工高、168cm、64kg、28歳)
⑮斉藤 功(松本工高、177cm、78kg、30歳)
監督:宮地克実(同大、31歳)

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(当時の東京三洋チーム)