日本ラグビー界の危機

日本ラグビー界の危機
 
もうすぐRWCも始まりますし、国内もシーズンインだというのに、なんか最近の日本のラグビー界は、いろいろ騒がしいですね。
 
新国立競技場の問題に始まって、大八木恫喝騒動、エディー騒動、スーパーラグビー参入準備の遅延、そして今回IRB(ワールドラグビー)からの政府保証の要求・・・。
 
ついこの前まで、日本選手権開催方法を含めた2015年度シーズンの日程についてバタバタしていて、やっとのことで決着したかと思っていた矢先、なんかポロポロと出てきますね。
 
大八木騒動の件は論外ですが、目立つのは日本協会の対応の悪さだと思います。
 
個々の件について詳しく私の思うところを述べると長くなるので控えますが、端的に言うと日本協会が「仕事が遅い」「人任せ」と思ってしまいます。
 
新国立の問題にしても森喜朗氏に任せっきりで、他の案を全く検討していなかったように思います。
 
最悪、新国立が使えなければ、現状で日本最大の日産スタジアム(横浜国際)を使うということは誰でも考えることです。
本来であれば建設費高騰の問題が出た段階ですぐに、横浜に変えた場合の策を練り、根回しをしておいて、新国立が使えないと確定した段階(あの安倍総理の会見)で、すぐにでも「非常に残念ですが、今回は日産スタジアムに変更します。その場合の観客数減についての対策はこれこれで・・・」と言えるような準備が出来ていなかったのでしょう。
「森氏にとにかく頑張ってもらう」と祈っていただけなのかと思ってしまいます。
 
安倍会見から1ヶ月以上過ぎても何の方策も発表されません。金満IRBが心配して脅してくるのも仕方ありません。
 
エディー騒動についても、ストーマーズから漏れ出てきた段階ですぐにアクションを起こしているのか疑問です。
10日ほど経って会見で「次期監督候補のリストはある」そうですが、「それで?」「誰が一番手?」「もう交渉は始めているの?」と言いたくなります。
彼はプロの外人監督ですし、他所から良いオファーがあればすぐに離れることは充分考えられ、そのための準備はしておくべきです。
いくら奥様が日本人だとか指導者を始めたのが日本が最初だからと、日本代表を最優先してくれるなんて勝手に解釈していてはいけません。
 
監督問題については、RWC終了からスーパーラグビー終了までの暫定でも良いから早く決めてしまって、その間じっくりと2019まで任せる監督を検討すべきだと思います。
エディーの契約期限が11月1日とのことですが、間違っても「まだ2ヶ月ある」なんて思わないで欲しいです。
 
問題は山積です。とにかく、今すぐに諸問題への対策をひとつひとつ検討し、希望や楽観を捨て、すぐに行動に移して行くべきです。
 
そうでなければ、日本ラグビー界は世界のラグビーシーンからも、日本社会からも、どんどん取り残されてしまいます。