大阪府警ラグビー部(4)苦難の時代からトップウエストへ

大阪府警ラグビー(4)苦難の時代からトップウエスト
 
1982年・83年で2連覇を達成しましたが、以降、関西社会人Aリーグの8チーム中4~5位というシーズンが続きました。
 
この時期の好成績といえば、1989年度(平成元年度)の第42回全国社会人大会で4度目のベスト4進出を果たしたことです。このシーズンの関西社会人リーグでは2勝0分5敗で同率5位でしたが、全国社会人大会では1回戦は44-35で横河電機に逆転勝ち、2回戦でも強豪九州電力に9-7で競り勝ちました。準決勝では優勝した神戸製鋼に敗れはしましたが秋の成績を考えると見事なベスト4入りでした。
 
1989(H1)-12-23第42回全国社会人大会1回戦 ○44-35(6-15,38-20)横河電機(花園)
府警メンバー:FW山口(大工大高)、岡田(大体大)、奈良(大経大)、常深(関大)、内林(大体大)、笠松(大商大)、倉原(日体大)、岡本(大商大)、HB川口(大商大)、房本(大体大)、TB増田(中京大)、福留(都城高)、西村(布施工高)、小林(中京大)、FB神尾(中京大)。
 
1989(H1)-12-29第42回全国社会人大会2回戦 ○9-7(3-4,6-3)九州電力(花園)
府警メンバー:FW山口(大工大高)、岡田(大体大)、奈良(大経大)、横山(天理大)、内林(大体大)、笠松(大商大)、倉原(日体大)、岡本(大商大)、HB川口(大商大)、房本(大体大)、TB増田(中京大)、福留(都城高)、西村(布施工高)、小林(中京大)、FB神尾(中京大)。交代:増田→松浪(阪南高)
 
1990(H2)-01-04第42回全国社会人大会準決勝 ●6-36(0-13,6-23)神戸製鋼(花園)
府警メンバー:FW山口(大工大高)、岡田(大体大)、奈良(大経大)、横山(天理大)、内林(大体大)、笠松(大商大)、倉原(日体大)、岡本(大商大)、HB川口(大商大)、房本(大体大)、TB松浪(阪南高)、福留(都城高)、西村(布施工高)、小林(中京大)、FB神尾(中京大)。
 
しかし3年後の1992年度(平成4年度)のシーズンには1勝6敗の8位最下位でBリーグに転落。翌1993年度(平成5年度)にBリーグで6勝1敗で優勝し、1シーズンでAリーグに復帰しますが、1994年度(平成6年度)は7戦全敗。更に1995年度(平成7年度) は11月に第7回APECアジア太平洋経済協力)が大阪で開催されたためその警備および事前訓練に相当な時間が取られたため充分な練習が出来ず、ついには再びBリーグに転落してしまいます。
 
その後もBリーグで奮闘し入替戦にも出場しますがAリーグの壁は厚く、また全国大会にもすっかり出場できなくなりました。
 
それでもトップリーグおよびトップウエスト開設前年の最後の関西社会人リーグではBリーグ2連覇を達成し、新設されるトップウエストAリーグへ参加することになりました。
 
翌年2003年度(平成15年度)の第1回トップウエストでは旧関西社会人Aリーグだったトヨタ自動車豊田自動織機には後塵を拝しますが、同じく旧関西社会人Aリーグだったホンダを抑えて3位に入りました。
 
以後、現在までトップウエストの中位に居ますが、トップウエストAリーグは現在、上位はトップリーグクラスでプロ契約選手も含めた強豪、中位は中部電力とともに大阪府警、そして下位はB1リーグからのチームと3段階の力の差にはっきり分かれています。
 
純粋なアマチュアチームで現在の位置に居ることも大変なことだと思います。(森本光さんのブログで、大阪府警での選手補強の苦労話が紹介されています。)
 
しかし大阪府警の部活動紹介ホームページには“伝統の「強い当たりと激しいタックル」を活かし、トップリーグ昇格を目指しています。”と明記されています。
 
関西のラグビーファンに古くからおなじみの府警ラグビー部には、様々な障害を乗り越え、是非トップリーグ入りを果たして欲しいものです。
 
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(1989年度(平成元年度)メンバー)