TL開幕戦:○21-17ドコモ

 
TL開幕戦:○21-17ドコモ
 
いよいよシーズン開幕。
暑い中、応援に行かれた皆さん、お疲れ様でした。
 
久しぶりの公式戦。バックスタンドでは旗振りおやじさんも、某選手のお母さんもお元気そうでした。また初スタメンのFL辻直幸選手の応援もあり、平日のナイターということも新鮮でした。
 
さて開幕戦といえば昨年キンチョウでパナソニックに大敗、一昨年神戸ユニバで神鋼にも殆ど攻められ完敗という開幕戦でつまづいた経験から、昨年下位だったドコモ相手といえども「まさか開幕戦で負けたらシーズンが終わってしまう」という心配がありましたので、正直な気持ちは「勝ってよかった」という印象です。
 
その意味では前半2トライで先行したときには「これなら大丈夫やな」という気持ちになりました。
 
しかし試合内容から見ると攻めきれない場面も多く、4トライ目(ボーナス点)が挙げられず逆に相手にボーナス点を許すという結果になってしまいました。
 
テレビ放送が無かったので試合経過を追います:
 
スタジアムに着くとやはりまだまだ蒸し暑く、旗振りおやじさんも「暑いでー、まだ高校野球やっとんねん」と第一声。更に天気予報では雨も心配され、汗と雨でハンドリングエラーが心配され、その点は豊田大樹主将も事前のインタビューで答えていました。
 
レフリーは松岡辰也氏、近鉄はビジター扱いでセカンドユニフォームです。風は少な目ながら近鉄キックオフで始まりました。
 
前半5分、ドコモが近鉄陣10m入ったところでSО茂木大輔がDGを狙うが失敗。積極的に取れる得点は取ってゆこうという姿勢です。
 
最初は一進一退でしたが10分頃から近鉄の攻勢の時間が続きます。しかし双方ノックオンも多いです。近鉄ラインアウトはミスなく取れています。
 
それにしてもウインターステインとアンドレ・テイラーは凄いです。イエロメも元気なところを見せて、このラインは今季の大きな武器となりそうです。
 
18分、近鉄陣10mで近鉄のハンドでドコモにPK。PGを充分狙える位置でしたので「痛いなあ」と思いましたが、なんとドコモはPGを狙わずタッチキックでトライをとりに行く選択。しかしドコモがラインアウトをミスして助かりました。ドコモは最初のDGのように、キックで得点を稼いでおく必要があったと思います。
 
しかし以後はドコモの攻勢が続き、22分、近鉄は自陣ゴールに釘付け、ドコモにゴリゴリやられるが何とか凌ぐ。
 
24分、ようやく近鉄はカウンターから重光が先制トライ。ゴールも成って、7-0
 
29分にもテイラーのゲインが炸裂。攻勢が続きます。
 
32分にはフェイズを重ねてモールから豊田がトライ、重光のゴールも成功し、14-0。
 
36分、何度もオープンに展開しトライ成りましたが、スローフォワードでトライ取り消し。これが取れていたら試合の結果が大きく違っていたように思います。
 
その後、ホーンの後ドコモが攻めましたが、アクシデンタルでハーフタイム。
 
前半の戦いを見ているとドコモとの差は明らかで多分今日は勝てるだろうと思いました。
 
後半開始時点でPRのシンドンウォンに代わって才田修二が登場。
 
後半1分、近鉄の反則からドコモ茂木大輔がPG成功、14-3
 
直後の近鉄キックオフから再び近鉄の攻勢、オープン展開からドコモのハイタックルでPKを獲得。それをタッチキックで攻め込み、ラインアウトも取り攻め込んだがドコモの懸命の守備でトライは取れず。
 
しかしその後も近鉄が攻め込み、8分、ドコモのゴールライン直前での相手スクラムを取り返し近鉄ボールに。その近鉄スクラムを何度もサイドを突き、最後はラトゥイラがトライ。ゴール成功し、21-3
 
近鉄はSH金に代わって森を投入。更に13分にはHО太田に代わって樫本が登場。ドコモは15分にファンデルヴァルトを投入。
 
その後も近鉄がせめて17分、左右にフェイズを重ねで畳み掛けますがトライに至らず。何とか4トライ目が欲しいところです。
 
20分、CTBイエロメから森田に入替。
 
23分、よく分からない反則を連続で取られて近鉄のピンチとなるも、何とか凌ぐ。
 
26分、ウインターステインのゲインからフェイズを重ねて攻めるがノックオンで攻めきれず。
 
30分、盛り返したドコモが何とかインゴールへ持ち込む。しかしグラウンディング出来たかどうか分からず松岡レフリーがTMОを要求。イタリア製寝具を扱う「マニフレックス」提供のTMОで映像がスタジアムのビジョンでも映されましたが、選手が密集していてグラウンディングしているのかどうか分かりませんでした。
 
グラウンディングが確認できなければトライにはならんやろ」と安心しているとトライの判定。
 
今回のTMО導入についてはhttp://www.top-league.jp/news/news27104.htmlに「主審の求めに応じトライ時のグラウンディングの有無など判定が困難な場合に、録画された試合映像を用いて判定する」と書いていますから、松岡主審は判断が困難でTMОになり、そのTMО(審判員)の判断でしょうが、あの映像では(少なくともスタジアムのビジョンを見た自分からは)グラウンディングは確認できませんでした。
 
まあ、愚痴はこの辺にして、ドコモのゴールも成功し、21-10
 
33分にはサモを投入。「今年は独走でボールを落さんといてや」と思いました。
さらにテイラーに代わって坂本和城が登場。坂本はSО、FB、WTBのバックアップとしてリザーブ入りしたと思いますが、個人的には新人の三原亮太を入れておいて欲しかった気がします。
 
その後も4トライ目を目指して攻めますが、終了間際、ライン参加したFB高が突破して相手ゴール寸前まで行くも、フォローした坂本にパスした際にドコモにカットされてしまいインターセプトのような形でドコモWTB渡辺義己に独走されてしまいトライを許します。ゴールも決められ、21-17でノーサイド
 
結果的に4トライ勝ち=5ポイントどころか、ドコモに7点差以内負けのボーナスポイントをやってしまいました。
 
勝つには勝ちましたが残念な終わり方でした。
 
 
デイリースポーツ・インターネット版では次のように報じられています:
 
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白星発進も近鉄監督は不満げ
2014年8月22日 デイリースポーツ
トップリーグ・第1節、近鉄21‐17NTTドコモ」(22日、金鳥

 近鉄は開幕戦を白星でスタートしたが、手放しでは喜べない内容だった。

 前半24分、中央から抜け出したSO重光が先制トライを挙げた。「チームにとって
大事な先制点。取れてよかった」と振り返ったものの、序盤に「我慢しきれない部分が
あった」といい、相手にペースを握られる苦しい展開をしいられた。

 両CTBを中心に1対1で抜け出す場面もあったが、なかなかトライにはつながらず
、前田監督も「前半でもう1トライ、取っていれば違った。突き放すところまでいけな
かった」と唇をかんだ。

 後半30分過ぎからの10分弱で2トライを奪われ、豊田主将も「引き離さないとい
けなかった」と不満げだ。「もっと点の取れるラグビーをしないと」と指揮官。気持ち
を引き締め直し、次戦は強豪・神戸製鋼へ挑む。

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次は神戸ユニバで神鋼との対戦です。
 
この日の試合は当然、神鋼は偵察員を送り込んでいるでしょうから、近鉄の新兵器の対策は立ててくるでしょう。しかし第2節で神鋼に勝つか負けるかが、近鉄の今季の大きな分岐点になるような気がします。
 
1分たりとも気を抜かず、是非勝って欲しいところです。